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この試験方法は温度一定の状態で相対湿度を変化させたときに、その雰囲気にある建築材料が吸湿したり放湿したりするのを建築材料の重量変化で測定する方法です。すなわち重量変化が大きいほど吸放湿性が高いということになります。

具体的には、次のとおりです。

@板状の建築材料(規格では、板面サイズは250×250mm、厚さは製品の厚さが標準)を、まず温度一定(23℃)で右表の養生時の湿度条件雰囲気中で、恒量になるまで置きます(例えば中湿域での性能を評価する場合には、相対湿度50%の雰囲気)。この養生によって建築材料の初期状態を整えます。

A建築材料の表面以外の面(裏面と周囲小口の5面)をアルミテープなどで断湿します。建築材料が使用される場合に室内の湿気を吸放湿するのは表面からになるため、他の面からの湿気の出入りをしないようにするためです。

B建築材料を図のように電子天秤を設置した恒温恒湿槽の中に入れ、槽内を表のステップ1の相対湿度(例えば中湿域での性能を評価する場合には、相対湿度75%)に12時間保持します。これが吸湿過程になります。ステップ1終了後、速やかにステップ2の相対湿度(例えば中湿域での性能を評価する場合には、相対湿度50%)に保持します。これが放湿過程です。ステップ1、ステップ2の間、試験体の質量変化を電子天秤で測定します。

C質量の変化はステップ1の開始時を0gとして、そこからの変化をステップ2終了まで10分間隔で測定します。

D測定した質量を板面サイズで割ると建築材料1uあたりの吸放湿量になります。それをグラフにすると下図のようになります。このグラフの曲線から吸放湿性を評価することができます。

(注)建築材料の吸放湿性試験方法(JIS A1470)には上記試験方法のほかに温度を変動させたときの湿度変化を測定する密閉箱法(JIS A1470−2)がありますが、ここでは説明を割愛します。

調湿建材とは

測定する
湿度領域
養生時の
湿度条件
試験時の湿度条件
ステップ1
(吸湿過程)
ステップ2
(放湿過程)
低湿域 30 55 30
中湿域 50 75 50
高湿域 70 95 70
注記) 養生時、試験時の雰囲気温度は23±0.5℃