Q&A
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よくある質問
 何故、試験方法が必要なの?

 調湿建材表示制度はどのような意味があるの?(なぜ表示が必要なのですか?)

 調湿建材判断基準のなかで調湿性評価基準として吸放湿性と平衡含水率の両方で
  評価するのはどうして?


 調湿建材で結露がなくなるの?

 調湿建材で臭いが取れるの?

 調湿建材はどれぐらい使えばいいの?


 エアコン、除湿器、加湿器と調湿建材の違いは?

 長雨や、反対に乾燥状態が長く続く状態でも調湿建材を張れば湿度をコントロール
  してくれるの?


 調湿建材は相対湿度が何%になったら働くの?

 何故、試験方法が必要なの?

  建築材料によって吸放湿性が異なりますので、その材料がどのような吸放湿性を持っ
  ているかを知ることが必要となります。また、試験をする条件が異なれば、得られる
  結果が異なってきます。特に吸放湿性は、材料の初期状態、温度、風量、なによりも
  測定する相対湿度が異なれば、結果は全く異なってきます。したがって、一定の条件
  の中で試験を実施することが必要となります。
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 調湿建材表示制度はどのような意味があるの?(なぜ表示が必要なのですか?)

 ガラス、金属、プラスチックを除いて多くの材料は、多孔材料であり、大小の差はあ
  りますが吸放湿性を有しています。しかしながら、吸放湿性があるものが全て調湿性
  を有しているということにはなりません。室内空間で調湿をするには、ある程度の吸
  放湿性を有していることが必要となります。調湿建材表示制度は所定の基準を設け、
  それに適合するものを調湿性を有する建材として調湿建材表示マークを表示し明確に
  しました。
  審査においては、品質管理、製品の使用方法等が整備されているか否かも審査します
  ので建設部材として評価されます。

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 調湿建材判断基準のなかで調湿性評価基準として吸放湿性と平衡含水率の両方で評価
  するのはどうして?

  吸放湿性試験は24時間サイクルの湿度変化に対して、どれぐらいの量をどれどらいの速さ
   で湿気を吸ったり放出したりするかを見ることが出来ます。平衡含水率はその建材が持って
    いる最大の能力を見ることが出来ます。日間の湿度変動にだけ機能するのではなく三寒四
   温のように数日にかかる湿度変動にも対応できるかどうかを調べるためには、吸放湿性だけ
   でなく、平衡含水率も評価したほうがよいからです。
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 調湿建材で結露がなくなるの?

  壁面での結露は、調湿建材を張ることによって低減もしくは防いでくれる効果があります。
   住宅で結露する状況はさまざまです。室内温度と窓ガラス表面の温度の差が極端に大きい
   とか、常に加湿されている室内では、長期になると調湿建材の吸湿量を超えてしまうこともあ
   りますので、住まい方にも配慮が必要な場合もあります。
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 調湿建材で臭いが取れるの?

 調湿建材は多孔材料です。水分子が材料の中にある空隙に入り込んで吸着したり、
  また離れたりすることで空気中の水分子の量を変化させます。一般に多孔材料の空隙
  には水分子以外にも吸着することが知られていますので、臭いの成分も取れる可能性
  があります。しかし、この性能は製品によって異なりますし、臭いをとるために別に
  工夫している製品もありますので、それぞれの製品の性能をメーカー・取扱店などに
  問い合わせください。

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 調湿建材はどれぐらい使えばいいの?

 調湿建材の効果は施工する面積が多いほど高くなりますが、シミュレーションの結果
  から、2倍の面積を施工すれば2倍効くというものではありません。調湿建材の性能
  や部屋の環境・使用条件などにも大きく影響されますので、メーカー・取扱店などに
  問い合わせください。

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 エアコン、除湿器、加湿器と調湿建材の違いは?

  調湿建材は周りの空気雰囲気によって自律的に水分を吸ったり放出したりしますの
  で、エアコン、除湿器、加湿器などの設備のように電気などのエネルギーを使用し
  ません。
  また、設備のような急激で局所的な制御でなく、穏やかな調整をします。
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 長雨や、反対に乾燥状態が長く続く状態でも調湿建材を張れば湿度をコントロールし
  てくれるの?


  調湿建材は限りなく吸湿したり放湿したりすることはできませんので、常に多湿状態
  や常に乾燥状態の雰囲気では機能が低下します。調湿建材は気候変化・季節変化・生
  活などによる湿度変化を緩和して、極端な多湿状態・乾燥状態をなくすように働きま
  す。
  どれぐらいの長さの多湿状態・乾燥状態まで機能するかは、調湿建材の吸放湿量と施
  工面積によりますので、メーカー・取扱店などに問い合わせください。
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 調湿建材は相対湿度が何%になったら働くの?

 調湿建材はエアコン・加湿器・除湿器などの設備のように何%になったら働くという
  ものではありません。調湿建材は湿度の変化を緩和するものであり、材料の中の水分
  量と周りの空気に含まれている水分量とのバランスを取るように働きます。例えば、
  相対湿度30%から70%に変化している雰囲気にある調湿建材は、ほぼその中間で
  ある50%に調整しようとしますし、50%から90%で変化している雰囲気にあれ
  ば70%に調整しようとします。

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