日本は四季の変化に富んだ美しい国です。日本の文化はこの四季にはぐくまれたものと言っても過言ではありません。日本の気候を世界の気候と比べてみましょう。

　図は気候図（クリモグラフ）と呼ばれるもので、月平均湿度を横軸に、月平均気温を縦軸にとって１月から１２月まで順につなげてあります。
　一年を通じて、温度も湿度もほとんど変わらないコロン、ナイロビ、リオデジャネイロのような地域があると思えば、ジャカルタのように年間を通じて温度はほとんど変わらず湿度が変動する地域や、反対にワシントンＤＣ、モスクワ、ローマのように湿度がほとんど変わらず温度だけが変動する地域など地球上の気候は場所によって多様であることがわかります。
　日本は温帯モンスーン地帯独特の夏多湿で冬乾燥の気候で、一年で気温が大きく変わると同時に湿度も大きく動いているのがわかります。（ヨーロッパでは反対に夏乾燥で冬多湿です）

　また、三寒四温という言葉があるように、１週間程度の短い間隔で気温・湿度は変化を繰り返します。
　さらに、一日の中でも当然気温の変化があり、それに応じて湿度（相対湿度）も変化します。一般的に晴天の時は気温・湿度とも変動が大きく、雨天の時は変動が小さくなります。