「化粧板等のVOC放散に関する自主表示」 と 「住宅部品VOC表示ガイドライン」(トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン) |
建築基準法によるシックハウス対策規制以後、公共住宅などでは、ホルムアルデヒド以外のVOCについても引渡し前の室内濃度測定が要求されています。 しかしながら、各種建材からのVOCの放散については、試験法JISにより測定できるものの、測定結果の判断基準がない状態にあり、建材メーカー、設計・施工者などからは、資材からのVOCに関する判断のよりどころとなる基準化を望む声が多く寄せられていました。
このような背景を踏まえて、これまでにホルムアルデヒド・VOCに関するJIS原案作成並びにVOCの測定法等に関する調査研究を行ってきた(財)建材試験センターを事務局として、学識経験者、業界関係者からなる「建材からのVOC放散速度基準化研究会」が設立され、基準化に向けて行政担当者をオブザーバーとして招き意見を頂きつつ検討した結果、平成20年4月1日に「建材からのVOC放散速度基準」が制定されました。
「建材からのVOC放散速度基準」は法的な規制に基づくものではなく、研究会の策定した自主的な指針です。この指針に対して、建材・住宅設備製造者が化粧板単位での化学物質の放散について表示を行う場合、仕様による確認など、測定設備を持たない中小の事業者も対応できる方法を検討することが必要でした。
そこで、建材関連団体が集まりVOC放散に関する情報開示の合理的な方法について検討した結果、「建材からのVOC放散速度基準に関する表示制度運用に係わる基本的事項」に基づき、基準適合品には統一マークとして「4VOC基準適合」(商標登録証)と表示する、今回の4VOC自主表示制度が立ち上がりました。
1.化粧板等からのVOC放散に関する自主表示制度について次回の審査委員会(2022年度第2回):2022年7月27日(水)(申請書は7月15日(金)までにご提出ください。)
<キシレンの放散速度基準値改訂に伴う登録対応について> ・厚生労働省のキシレン室内濃度指針値改訂(2019年1月17日)を踏まえ、化粧板等からのVOC放散に関する自主表示制度を2019年10月11日より、以下のとおり改訂します。 ・キシレンの新基準値対応の登録番号を「KV−○○○○○○-X」(末尾に“-X”を追加)とし、今までの登録番号「KV− ○○○○○○」と識別できるように変更します。 <既存登録品のキシレン新基準対応への移行手続き期限について:「移行登録」> ・今までの登録番号で認定を受けている製品は、2020年9月までに新しい登録番号への移行登録の申請をお願いしていましたが、期限を2020年12月までに延長します。それまでに必ず移行登録手続きを行ってください。 ・移行登録の際には、「4VOC基準適合表示移行登録届(移行) 別紙様式9〜11(必要に応じて別紙様式12)」を使って申請を行ってください。 <移行登録時の塗料の申請方法について> 現在登録されている塗料には、(a)対象VOCの配合がない場合、(b)対象VOCの配合がある場合、(c)配合が不明な場合 の3パターンがありますが、移行登録の申請、審査の効率化を図るため、以下の方法でも申請可能とします。 i)別紙様式10に上記(a)、(b)、(c)のどれに該当するかを識別できるように記載する。(「移行登録届_別紙様式10」の記載例(word) 参照)。 ii)「移行登録申請時の塗料、希釈剤の確認シート 別紙様式12」(excel)に登録済みの塗料が(a)、(b)、(c)のどれに該当するかを記載して申請書と一緒に提出する。((a)は確認資料の提出は不要。ただし、(b)、(c)は確認資料の提出が必要。) iii)(a)、(b)、(c)の根拠となる資料は、申請者側の責任で把握、管理しておくこと。 <今後の新規、追加、変更登録申請について> ・「4VOC基準適合申請書(新規・追加) 別紙様式1〜3」は、 2019年10月11日よりキシレンの新基準値対応での申請のみを受け付けます。 ・「4VOC基準適合表示変更届(変更) 別紙様式4〜6」は、 2020年11月まで今までの申請方法で受付、審査を行います。 ・不明な点等がありましたら、「7.問い合わせ先」に連絡ください。
1)VOC放散に関する表示規定及び申請書等(平成20年4月18日制定、2019年10月4日改訂)
*(4)表示申請書別紙様式2及び(8)表示変更届別紙様式5の備考欄には申請する製品の構成(断面構造)をご記入ください。(別途、図面添付でも結構です) 3)4VOC基準値適合表示登録一覧表(2022年5月27日更新)
2.住宅部品VOC表示ガイドラインについて・厚生労働省のキシレン室内濃度指針値改訂(2019年1月17日)を踏まえ、住宅部品VOC表示ガイドラインを改訂します。 1)住宅部品VOC表示ガイドライン(2020年4月1日改訂) 2)住宅部品VOC表示ガイドラインの解説(2020年4月1日改訂) 3)住宅部品VOC表示ガイドライン利用報告書(WORD)、(EXCEL) 3.建材からのVOC放散速度基準に関する表示制度運用に係わる基本的事項(建材から放散するVOCの自主表示に関する検討会) 1)基本的事項本文(2020年6月5日改訂):「別記1 対象VOCが基準値以下の資材」の改訂、運用団体を一部変更 付則:厚生労働省 室内空気中化学物質の室内濃度指針値と、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの 放散速度基準値について 3. 1厚生労働省指針値改訂に対する建材等の自主表示制度の対応および室内空気質に関する最新情報説明会(2019年6月6日開催)【第一部】厚生労働省指針値改訂に対する建材等の自主表示制度の対応 (1)キシレンの室内濃度指針値改訂に対する放散速度基準値の改訂について (2)建材のVOC自主表示制度の今後の対応について 4.国交省補助事業報告書1)平成18年度報告書「建材から発散するVOCの各種測定法の関連性に関する調査研究」2)平成19年度報告書「設備類から発散するVOCの各種測定法の関連性に関する調査研究」 5.「木質建材からのVOC証明・表示研究会」報告書(平成20年8月1日公表 (財)日本住宅・木材技術センター)1)報告書概要 2)報告書全文 6.建材からのVOC放散速度基準(平成20年4月1日制定 (財)建材試験センター)1)放散速度基準7.問い合わせ先宮島吉史 miyajima♪kensankyo.org(注)スパム対策のため、♪を@に書き換えてください。 |